背広の行商からスタートし、紳士服専門店を一代で東証一部上場企業に育て上げたAOKIホールディングス会長の青木擴憲氏。経営危機と隣り合わせの中で常に心の支えとしてきたのが『孟子』などの中国古典だった。青木氏が古典の師と仰ぐ東洋思想研究者でイメージプラン社長の田口佳史氏もまた、若い頃、生死を彷徨う大怪我を負い、『老子』によって救われた体験を持つ。2人が会して語り合う古典からの学び、ビジネスマンが古典を学ぶ意味。
AOKIホールディングス会長
青木擴憲
あおき・ひろのり
昭和13年長野県生まれ。高校卒業後、行商を始める。33年個人商店「洋服の青木」を創業。51年現・AOKIホールディングス設立。54年全国チェーン展開をスタート。平成3年東証一部上場を果たす。18年AOKIホールディングスに社名を変更。22年会長に就任。著書に『何があっても、だから良かった』(PHP研究所)。
イメージプラン社長
田口佳史
たぐち・よしふみ
昭和17年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、日本映画社入社。47年イメージプランを創業。著書に『貞観政要講義』(光文社)『超訳孫子の兵法』(三笠書房)『リーダーに大切な「自分の軸」をつくる』(かんき出版)『清く美しい流れ』(PHP研究所)など多数。