母親をがんで失った5歳の女の子が父親のために毎朝みそ汁をつくり続ける姿を描いた実話『はなちゃんのみそ汁』は大きな感動を呼んだ。死別から15年以上の歳月が経過。はなさんと父・信吾さんは今日までどのような人生を生きてきたのだろうか。いじめや反抗期など様々な問題に直面しつつも絆を深めていった親子の歩み、貫いてきた妻・千恵さんの願いを信吾さんに語っていただいた。
映像作家
安武信吾
やすたけ・しんご
昭和38年福岡県生まれ。63年西日本新聞社に入社。久留米総局、宗像支局、運動部、出版部、地域づくり事業部、編集委員を経て令和2年退職。現在は「食」「いのち」をテーマにしたドキュメンタリー映画を制作。『弁当の日 「めんどくさい」は幸せへの近道』で初監督、『いただきます みそをつくるこどもたち』ではプロデューサーを務める。著書に『はなちゃんのみそ汁』『はなちゃんのみそ汁 青春篇』(共に文藝春秋)など。