東洋思想の研究と後進の育成に生涯を捧げ、政財界のリーダーから師と仰がれた碩学・安岡正篤師。その安岡師自らが精神の糧としてきた古今先哲の片言隻句を紐解いたのが『百朝集』である。終戦直後の混迷期に多くの日本人に勇気を与え、人生の羅針盤となった不朽の名著がこの程弊社から新装版として発刊された。本書を40年以上にわたり愛読してきた田口佳史氏に、その出逢いや魅力、特に心に残る言葉を語っていただいた。
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東洋思想研究家
田口佳史
たぐち・よしふみ
昭和17年東京生まれ。新進の映画監督としてバンコク郊外で撮影中、水牛2頭に襲われ瀕死の重傷を負う。生死の狭間で『老子』と運命的に出会い、「天命」を確信する。「東洋思想」を基盤とする経営思想体系「タオ・マネジメント」を構築・実践し、1万人超の企業経営者・社会人・政治家を育て上げてきた。配信中のニュースレターは海外でも注目を集めている。主な著書(致知出版社刊)に『「大学」に学ぶ人間学』『「書経」講義録』他多数。