いただいた、たった一度の人生を何に懸けるのか——。若き日の青山俊董老師が選んだ人生の結論は、尼僧として仏法に生涯を捧げることだった。愛知専門尼僧堂での日々の厳しい修行を通して自らを掘り下げながら、多くの雲水の指導、執筆、講演など仏法の伝道に努め、2020年米寿を迎えた青山老師に、その求道の歩みと人間が根を深めるための要訣を伺った。
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愛知専門尼僧堂堂頭
青山俊董
あおやま・しゅんどう
昭和8年愛知県生まれ。5歳の時、長野県の曹洞宗無量寺に入門。駒澤大学仏教学部卒業、同大学院修了。51年より愛知専門尼僧堂堂頭。参禅指導、講演、執筆のほか、茶道、華道の教授としても禅の普及に努めている。平成16年女性では2人目の仏教伝道功労賞を受賞。21年曹洞宗の僧階「大教師」に尼僧として初めて就任。著書に『道はるかなりとも』(佼成出版社)『一度きりの人生だから』(海竜社)『泥があるから、花は咲く』(幻冬舎)『あなたに贈る人生の道しるべ』(春秋社)など多数。