稲盛和夫氏の哲学に学び、それを経営や人生に生かす有志の集まりである盛和塾。国内外で2万人近い会員を擁してきたこの経営者グループを立ち上げた立役者の1人が稲田二千武氏である。一方、盛和塾大阪支部の代表世話人を務めた小池由久氏は、2019年の盛和塾解散後も「大和」という有志の会に参画し稲盛哲学の学びを続けている。塾長である稲盛氏の教えを実践し、逆境を乗り越えてきたお2人の足跡を通して、稲盛哲学の神髄が見えてくる(写真:鳥取県にあるファミリーイナダ大山工場にて)。
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日本経営ホールディングス名誉会長
小池由久
こいけ・よしひさ
昭和29年岐阜県生まれ。高校卒業後、47年会計事務所(現・日本経営)に入社。平成8年社長に就任。19年会長を経て、27年名誉会長に就任。調剤薬局チェーン・サエラ社長、社会福祉法人ウエル清光会理事長も兼任。
ファミリーイナダ会長兼社長
稲田二千武
いなだ・にちむ
昭和15年鳥取県生まれ。34年米子商業高校卒業、大阪の鉄工所に就職。37年中央物産創業、社長に就任。平成10年上海に発美利健康器械、13年アメリカにFAMILY INADA INCをそれぞれ設立。17年米子国際ファミリープラザ開業。19年シャトー・おだか開業。22年大山レークホテルの事業を継承し、運営を開始。