12歳の頃からキックボクシングを始め、23歳で世界チャンピオンにまで上り詰めた江幡塁氏。しかし、デビュー当初は同じ道に進み、いち早く日本チャンピオンに輝いた双子の兄との比較に悩まされ、32歳の時には大病を患うなど、その道のりは決して平坦ではなかった。絶えざる挑戦で山坂を越えてきた格闘技人生から見えてくる、未来を切り拓く要諦――。
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初代WKBA世界スーパーバンタム級チャンピオン
江幡 塁
えばた・るい
平成3年茨城県生まれ。12歳からキックボクシングを始め、17歳の時に双子の兄・江幡睦と共に高校を退学しプロデビュー。23年MAGNUM25バンタム級王座獲得。26年初代WKBA世界スーパーバンタム級王座獲得。令和元年初代KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級王座獲得。6年現役引退。現在はアカデミーを立ち上げ、「自身の経験を社会で挑戦していく人々の背中を押す力にする」という想いのもと、キックボクシングレッスンプログラム開発・実施、子供の運動教室、講演活動、ワークショップを通して、後進の育成・子供たちの教育にも取り組んでいる。