日本を代表する保険会社、出版社にて重責を担い、それぞれの道を切り開いてきた住友生命保険特別顧問の佐藤義雄氏、元『新潮』編集長で現在は民俗研究に携わる前田速夫氏。幼い頃から読書に目覚め、その学びを人生・仕事に活学してきたお二人に、良書が持つ力、読書を通じて己を磨き高める「学を為す、故に書を読む」の要諦を語り合っていただいた。
住友生命保険特別顧問
佐藤義雄
さとう・よしお
昭和24年福岡県生まれ。48年九州大学法学部卒業後、住友生命保険入社。営業、資産運用畑を中心に歩む。平成12年取締役嘱総合法人本部長、14年常務取締役嘱常務執行役員、19年社長、26年会長、令和3年より現職。
元『新潮』編集長
前田速夫
まえだ・はやお
昭和19年福井県生まれ。43年東京大学文学部英米文学科卒業後、新潮社入社。平成7年から15年まで文芸誌『新潮』の編集長。退職後は在野で民俗の研究に取り組む。著書に『老年の読書』(新潮選書)『未完のユートピア 新生・新しき村のために』(冨山房インターナショナル)など多数。