日本における緩和ケア医療の草分けとして、これまで4,000人を超える人々の最期を看取ってきた緩和ケア医の関本雅子さん。誰もが穏やかな最期を迎えられる社会を目指して奮闘を続ける関本さんに、これまでの歩みを辿っていただきながら、いまも印象に残る患者との出会い、そしてがんで亡くなった長男・剛氏が教えてくれた人生で大事なことをお話いただいた。
かえでホームケアクリニック顧問
関本雅子
せきもと・まさこ
昭和24年兵庫県神戸市生まれ。神戸大学医学部卒業。神戸労災病院麻酔科などを経て、平成6年より六甲病院緩和ケア病棟医長。13年神戸市内に関本クリニック(現・かえでホームケアクリニック)を開業。著書に、『生きる』(兵庫生と死を考える会)『ホスピス入門』(行路社)、『あした死んでも後悔しないために、今やっておきたいこと』(PHP)『在宅ホスピスハンドブック』(医薬ジャーナル)などがある。