人間には誰にも「治る力」が備えられているという。産科医で日本笑い学会副会長の昇幹夫氏と自然療法研究家の市川加代子さんは長年、それぞれの立場で私たちの中に眠っている「治る力」を引き出すことにより多くの病が癒やされていくことを実証してきた。人間の命と向き合ってきたお二人が語る心身を健やかにする人間の生き方とは──。
日本笑い学会副会長
昇 幹夫
のぼり・みきお
昭和22年鹿児島県生まれ。九州大学医学部卒業後、麻酔科、産婦人科の専門医として大阪で勤務。平成11年フリーに。現在、産婦人科診療もしながら、日本笑い学会副会長(笑いと健康の部門を担当)として笑いの医学的効用を研究。「健康法師」として講演活動を行っている。著書に『泣いて生まれて笑って死のう』(春陽堂書店)『笑って長生き』(大月書店)『笑いは心と脳の処方せん』(二見レインボー文庫)など。
自然療法研究家
市川加代子
いちかわ・かよこ
昭和24年京都府生まれ。家族のがん、自らの病気、子供の死をきっかけに中国伝統医学、米国分子矯正栄養学、各種療術法(ヨガ、気功、森手技など)、心理学等を学び、びわの葉やこんにゃく、生姜などを使った民間療法「市川式恢復療法」を確立。西洋医学で「打つ手がない」と言われた人たちを助け、生きる勇気と「治る力」を引き出してきた。著書に『あなたの「治る力」を引きだそう』(あさ出版)『台所はくすり箱』(銀河出版舎)『あなたの体の設計にミスはない』(新日本文芸協会)『健康からだ予報』(共同掲載/能気ラボラトリー)。DVDに『治る力』(共著/ガンの患者学研究所)。