鎌倉・室町時代以来、約500年間技法が途絶えていた「乱れ映り」を現代に再現し、刀剣界最高峰の賞である「正宗賞」を受賞した刀匠・河内國平氏、84歳 。刀鍛冶の道一筋60年の歩みと実践は、まさに「是の処即ち是れ道場」そのものである。氏が体験から掴んだ言葉の数々に、一道を極めていく心構え、何歳になっても成長・深化し続ける要諦を学ぶ。
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刀匠
河内國平
かわち・くにひら
昭和16年大阪府生まれ。関西大学在学中から、考古学者の末永雅雄氏に師事。卒業後、刀匠・人間国宝の宮入昭平(のち行平)氏に入門し、相州伝を習う。47年に独立、奈良県東吉野村に鍛錬場を設立。59年刀匠・人間国宝の隅谷正峯氏に入門、備前伝を習う。61年日本美術刀剣保存協会会長賞、62年文化庁長官賞など受賞多数。62年無鑑査認定。平成22年卓越技能者表彰(現代の名工)。技法の途絶えていた「乱れ映り」を再現したことなどが評価され、26年刀剣界最高峰の「正宗賞」受賞、同年黄綬褒章受章。令和元年旭日双光章叙勲。