かつて世界2位を誇ったGDP(国内総生産)はいまや中国、ドイツに抜かれるなど、様々な内憂外患に直面し、その活力を失いつつある日本。どうすればわが国は自立自尊した豊かな強い国として甦ることができるのだろうか。憂国の士である元日本郵便副会長・稲村公望氏と第29代航空幕僚長・田母神俊雄氏の提言から、日本の明るい未来を拓く道筋を探る。
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元日本郵便副会長
稲村公望
いなむら・こうぼう
昭和22年奄美・徳之島生まれ。47年東京大学法学部政治学科卒業、同年郵政省入省。米国フレッチャー法律外交大学院修了。55年在タイ日本国大使館一等書記官。58年郵政省復帰。沖縄郵政管理事務所所長、総務省政策統括官(情報通信担当)などを歴任。平成15年日本郵政公社発足と同時に常務理事就任。「郵政民営化」に断固反対。24年新会社「日本郵便株式会社」副会長就任。26年日本郵便株式会社常任顧問を辞任。「月刊日本」客員編集委員。岡崎研究所特別研究員。令和元年春の叙勲で瑞宝中綬章受章。著書に『続々 黒潮文明論』(彩流社)など多数。
第29代航空幕僚長
田母神俊雄
たもがみ・としお
昭和23年福島県生まれ。防衛大学校卒業後、航空自衛隊入隊。航空幕僚監部装備部長、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、平成19年第29代航空幕僚長に就任。20年退官。現在は危機管理、政治、国際情勢分析の専門家として、講演、著述活動を行う。著書に『大東亜戦争を知らない日本人へ』(ワニブックス)『国家の本音』(徳間書店)『愛国者』(青林堂)『戦争の常識・非常識 戦争をしたがる文民、したくない軍人』(ビジネス社)など多数。