生涯を通じて〝人生いかに生きるべきか〟を探求し、国民教育の師父と謳われた森 信三師。その英知に溢れた教えや言葉の数々は、没後30年を迎えてなお一層の輝きを放ち、多くの人々の人生を支え、導き続けている。生前の森師に師事した高弟の浅井周英氏、「実践人の家」の理事長を務める兼氏敏幸氏、そしてご子息の森 迪彦氏に、試練の連続だった森師の「山上 山また山」の歩み、目指した世界を語り合っていただいた。
「実践人の家」参与
浅井周英
あさい・しゅうえい
昭和11年和歌山県生まれ。35年和歌山大学卒業後、教師となる。50年和歌山市教育委員会に入り、平成4年同教育長、8年より同助役を務める。18年森信三師が創設した「実践人の家」理事長。25年退任。
「実践人の家」常務理事
森 迪彦
もり・みちひこ
昭和16年満洲生まれ。20年引き揚げ。父・森信三は翌年帰国して、22年月刊誌『開顕』、31年『実践人』を発刊、家業として手伝う。42年大阪府立大学卒業後、大阪の会社に勤務。平成16年定年退職後、「実践人の家」事務局長、常務理事を務める。