「ミスタージャイアンツ」「ミスタープロ野球」と国民に親しまれた長嶋茂雄・元読売巨人軍監督が亡くなった。巨人軍の投手、後に専属広報として約半世紀、長嶋氏と行動を共にしてきた小俣進氏は「監督はまさに努力、挑戦の人だった」と振り返る。小俣氏が間近に接してきた長嶋氏はどういう人物だったのか。貴重な逸話を交えながら語っていただいた。【写真=©時事】
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長嶋茂雄
ながしま・しげお
昭和11年千葉県生まれ。立教大学卒業後、32年巨人に入団。翌年新人王を受賞。国民的な人気を集め、特に王貞治氏とのコンビはON砲と呼ばれた。引退後も監督として同球団を5回のリーグ優勝、2回の日本一に導いた。平成17年文化功労者。25年国民栄誉賞受賞。令和3年文化勲章受章。7年6月逝去。【写真=©時事】
元読売巨人軍長嶋茂雄監督専属広報
小俣 進
おまた・すすむ
昭和26年神奈川県生まれ。藤沢商業高校卒業後、日本コロムビア・大昭和製紙富士を経て、48年ドラフト5位で広島に入団。50年交換トレードで巨人に移籍。左の中継ぎとして1軍に定着する。ロッテ移籍後プロ初完投・初完封を達成した。59年日本ハムに移籍するも、1軍で登板することなく現役を引退。その後、巨人の打撃投手、長嶋茂雄監督専属広報、スカウト、終身名誉監督付き総務部主任などを歴任。平成24年からはセガサミー野球部のアドバイザーを務める。