新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている。日本でも感染者が増え続け、緊急事態宣言が出されるなど予断を許さない。私たちはこの国家的危機にどう対処すればよいのか。航空自衛隊の元空将として日本防衛の最前線に立ってきた織田邦男氏に、豊富な事例を引きながら、国家における危機管理の原則、要諦を教えていただいた。
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東洋学園大学客員教授、元空将
織田邦男
おりた・くにお
昭和27年愛媛県生まれ。防衛大学校を卒業後、航空自衛隊に入り、F-4パイロットなどを経て、米空軍大学留学、米スタンフォード大学客員研究員、航空幕僚監部防衛部長、航空支援集団司令官などを歴任。平成21年退官。27年東洋学園大学客員教授、30年より国家戦略研究所所長。