岩手県陸前高田市の医師・石木幹人氏は現在、仲間たちとともにV・E・フランクルの『夜と霧』の読書会を続けている。アウシュビッツでの苛酷な収容所生活を描いたこの本を読み続けるのは、東日本大震災の被災者や、その一人でもある石木氏自身を励まし、心を癒すためでもあるという。読書会に注ぐ氏の思いとは。
この記事は約10分でお読みいただけます
医師
石木幹人
いしき・みきひと
昭和22年青森県生まれ。46年早稲田大学理工学部卒業。54年東北大学医学部卒業。岩手県立中央病院呼吸器外科長兼臨床研修科長を経て、平成16年県立高田病院院長。26年3月に岩手県医療局を退職後もなお陸前高田市で地域医療の復興に携わる。