井上尚弥選手をはじめ5人の世界チャンピオンを輩出してきた大橋ボクシングジム会長の大橋秀行氏には若き日の現役時代、大きな転機があった。試合で負けが続く中、その原因が自身の心のあり方にあると気づいたことである。以来、感謝という言葉は氏の人生の中心軸となった。メンタルトレーニングの第一人者として知られる西田文郎氏もまた、脳の働きを研究する過程で感謝こそが究極のプラス思考と悟る。感謝の力が持つ大いなる力を、それぞれの人生体験を踏まえて語り合っていただいた。
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サンリ会長
西田文郎
にしだ・ふみお
昭和24年東京都生まれ。40年代から科学的なメンタルトレーニングの研究をはじめ、「SBTスーパーブレイントレーニング」を構築。55年サンリ創業。経営者やビジネスマン、トップアスリートの能力開発指導に携わる。著書に『№1理論』『天運の法則』(共に現代書林)『強運の法則』(日本経営合理化協会)など多数。
大橋ボクシングジム会長
大橋秀行
おおはし・ひでゆき
昭和40年神奈川県生まれ。高校時代にアマチュアの全日本タイトルを獲得。大学時代、ロサンゼルス五輪の代表選考試合に決勝で敗れ、プロに転向。アマ通算44勝(27KO)3敗。60年プロデビュー。その後世界タイトルに2度挑戦するも敗退。平成2年3度目の挑戦で世界チャンピオンに。6年引退。プロ戦績は24戦19勝(12KO)5敗。同年大橋ボクシングジムを開設。これまで輩出した世界チャンピオンは最多タイとなる5人に及ぶ。
2022年、世界バンタム級3団体王座統一戦で勝利し、大橋氏と抱き合って喜ぶ井上尚弥選手©時事