政府と少数民族による武装勢力との間で実に70年にも及ぶ紛争状態にあったミャンマーに単身乗り込み、和平実現への道筋をつけ、現在は日本ミャンマー未来会議代表を務める井本勝幸氏。片や国内で積極的な講演活動を展開し、紛争地域の現状を伝え続けることで、地雷除去支援や元子ども兵の自立支援などにあたる「テラ・ルネッサンス」創設者の鬼丸昌也氏。フィールドは違えども、互いに深い覚悟を持って自らの活動に臨むお二人に、それぞれの歩みとともに国際支援に対する一方ならぬ思いを語っていただいた。
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一般社団法人日本ミャンマー未来会議代表
井本勝幸
いもと・かつゆき
昭和39年福岡県生まれ。東京農業大学卒業後、日本国際ボランティアセンターでソマリア、タイ・カンボジア国境の難民支援に関わる。28歳で出家。福岡県朝倉市の四恩山・報恩寺副住職としてアジアの仏教徒20か国を網羅する助け合いのネットワークを構築。平成23年より単身で反政府ビルマ少数民族地域へ。UNFC(統一民族連邦評議会)コンサルタントを経て、現在、日本ミャンマー未来会議代表を務める。
認定NPO法人テラ・ルネッサンス創設者
鬼丸昌也
おにまる・まさや
昭和54年福岡県生まれ。立命館大学法学部卒。平成13年初めてカンボジアを訪れ、地雷被害の現状を知り、「すべての活動はまず『伝える』ことから」と講演活動を始める。同年10月大学在学中に「テラ・ルネッサンス」設立。翌年日本青年会議所人間力大賞受賞。地雷、子ども兵や平和問題を伝える講演活動は、学校、企業、行政などで年間約120回行っている。