運とはいかなるものか。運はどこから来るか。運をつかむ人とつかみ損ねる人の差は何か──。人生におけるこの一大テーマに関して、長年勝負の世界に身を置き、チームを幾度も頂点に導いてこられたお二人の名将に語り合っていただいた。王貞治氏、86歳と栗山英樹氏、65歳である。選手時代と監督時代それぞれの心懸け、野球の神様に愛される人の共通点、強い組織をつくるリーダーの条件、野球を通してつかんだ人生の要諦に迫る人間学談義。
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福岡ソフトバンクホークス会長
王 貞治
おう・さだはる
昭和15年東京生まれ。34年早稲田実業高等学校を卒業後、読売ジャイアンツに入団。48年と49年三冠王。52年通算本塁打756本の世界記録を達成し、初の国民栄誉賞を受賞。55年通算本塁打868本の世界記録を最後に現役生活を終える。59~63年読売巨人軍監督。平成7年福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)監督就任(20年退任)。18年第1回WBCで日本代表監督を務め、優勝へ導く。21年より福岡ソフトバンクホークス会長。著書に『野球にときめいて 王貞治、半生を語る』(中公文庫)など多数。
北海道日本ハムファイターズCBO
栗山英樹
くりやま・ひでき
昭和36年東京都生まれ。59年東京学芸大学卒業後、ヤクルトスワローズに入団。平成元年ゴールデン・グラブ賞受賞。翌年現役を引退し野球解説者として活動。24年から北海道日本ハムファイターズ監督を務め、同年チームをリーグ優勝に導き、28年には日本一に導く。令和3年侍ジャパントップチーム監督に就任。5年WBC優勝(3大会ぶり3度目)。6年北海道日本ハムファイターズのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に就任。著書多数。横田南嶺氏との共著に『運を味方にする人の生き方』(致知出版社)がある。
自分のことはさておき、誰かのために尽くしている人のところに運は引き寄せられると実感しています──栗山英樹