2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏、54歳。再生医療を可能にするiPS細胞を世界で初めて発見し、その実用化は目前にまで迫っている。一方、ウィッグメーカー・スヴェンソンの経営トップとして、顧客リピート率95.7%という驚異の満足度を成し遂げた兒玉圭司氏、81歳。かつて日本卓球界の全盛期を牽引し、代表監督として計17個の金メダルをもたらした異色の経歴の持ち主だ。ともにそれぞれの道を極めてこられたお2人が語り合う「人生の要訣」とは──。
京都大学iPS細胞研究所所長
山中伸弥
やまなか・しんや
昭和37年大阪府生まれ。62年神戸大学医学部卒業後、整形外科医を経て、研究の道に進む。平成5年大阪市立大学大学院医学研究科修了。アメリカ留学後、大阪市立大学医学部助手、奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター助教授及び教授、京都大学再生医科学研究所教授などを歴任し、22年より現職。アルバート・ラスカー基礎医学研究賞、ウルフ賞、ノーベル生理学・医学賞受賞。
スヴェンソン会長
兒玉圭司
こだま・けいじ
昭和10年東京生まれ。31年第23回世界卓球選手権大会に出場し、シングルスベスト16。33年明治大学卒業後、兄と共にエレベーターメーカーのダイコーを創業。その傍ら、世界卓球選手権大会などで日本代表選手団監督を務め、累計で金17個、銀13個、銅24個のメダルをもたらす。60年スヴェンソンを設立し、同社社長に就任。平成27年より現職。著書に『強い自分をつくる法』(東洋経済新報社)がある。