支援が必要な子どもたちの幸せのために、日々全力で走り続けている女性がいる。お一人は、高知市で自ら重複障碍児を育てながらNPO法人「みらい予想図」を設立、同じ環境にある家族に手を差し伸べる山崎理恵さん。もうお一人は増え続ける児童虐待や育児放棄を何とかしたいという一念から認定NPO法人「日本こども支援協会」を立ち上げ、里親制度の啓発活動を続ける岩朝しのぶさんである。これまで多くの逆境を乗り越えながら前進を続けてきたお二人の歩みからは、真実の愛の力が、立ちはだかる人生の壁を乗り越えさせることを教えられる。
みらい予想図理事長
山﨑理恵
やまさき・りえ
昭和42年香川県生まれ。高知市内の病院で看護師、ケアマネジャーとして勤務した後、平成17年重度の重複障碍児である音十愛さんを出産。29年特定非営利活動法人みらい予想図を設立し、理事長に就任。
日本こども支援協会代表理事
岩朝しのぶ
いわさ・しのぶ
昭和48年宮城県生まれ。企業経営を経て、平成22年特定非営利活動法人日本こども支援協会設立。自身も里親として女児を養育する傍ら、児童養育施設や里親の支援を通じて、社会養護の現状や里親制度の啓発に取り組む。