北海道で〝子どもの魔術師〟と呼ばれる医師がいる。誰もが匙を投げた難病の子どもを救ってきた小児脳神経外科医の髙橋義男氏だ。氏は手術だけでなく、NPOを立ち上げ子どもたちの成長を長期的にサポートしているが、これまで幾度となく壁に直面してきたという。いかにして自身の人生をひらき、子どもたちの未来を創ってきたのか——。その軌跡に迫る。
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小児脳神経外科医、にわとりファミリー理事長
髙橋 義男
たかはし・よしお
昭和24年北海道生まれ。札幌医科大学卒業後、札幌医科大学脳神経外科学講座講師を兼務しながら、北海道立小児総合保健センターに小児脳神経外科医長として長年勤務。平成17年退職後、小児脳神経外科・小児リハビリテーション科の地域展開をするために、とまこまい脳神経外科、岩見沢脳神経外科、大川原脳神経外科病院、別海町立病院小児脳神経外科部長として診療を行っている。自身がモデルとなったドキュメンタリー漫画『義男の空』(エアーダイブ社/全12巻)がある。