当時中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて45年の歳月が経過した。今日まで拉致被害者救出運動の先頭に立ってきたのが被害者の家族でつくる「家族会」とそれを支援する「救う会」である。政府間の交渉は依然膠着状態にあるが、「家族会」の横田拓也代表、「救う会」の西岡 力会長は共にいまも解決に向けて全力で走り続けている。「高齢となった親世代が健全なうちに何としても」という一念に、一刻も早い解決を祈らずにはおれない。
この記事は約23分でお読みいただけます
「家族会」代表
横田拓也
よこた・たくや
昭和43年東京都生まれ。52年9歳の時に姉の横田めぐみさんが13歳で北朝鮮に拉致される。平成9年「家族会」(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)が結成。28年事務局長。令和3年12月に3代目代表に就任。
1972年、広島県在住の頃の横田家の家族写真。拉致はこの家族の幸せを奪った
「救う会」会長
西岡 力
にしおか・つとむ
昭和31年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、筑波大学大学院地域研究科修了。平成2~14年月刊『現代コリア』編集長。29年3月まで東京基督教大学教授。現在は「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)会長。東京基督教大学教授を経て、モラロジー道徳教育財団教授、麗澤大学客員教授。平成26年正論大賞受賞。著書に『横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(PHP研究所)『日韓「歴史認識問題」の40年』(草思社)など多数。