日本におけるホリスティック医学の第一人者であり、87歳の現在も医療現場に立ち続ける帯津三敬病院名誉院長・帯津良一氏。ホスピス医としてこれまで約4,000名の患者を看取る一方、病に拘らず支援を必要とする人々の担い手の育成に尽力するめぐみ在宅クリニック院長・小澤竹俊氏。長年、人間の生と死を見つめ続けてきた医師お二人は人生の幸福についてどのように考えられるのだろうか。
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帯津三敬病院名誉院長
帯津良一
おびつ・りょういち
昭和11年埼玉県生まれ。東京大学医学部卒業後、同医学部第三外科、都立駒込病院勤務を経て57年埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立(平成13年より現職)。日本ホリスティック医学協会名誉会長、日本ホメオパシー医学会理事長。『帯津三敬病院「がん治療」最前線』(佼成出版社)『不良養生訓』『80歳からの最高に幸せな生き方』(共に青萠堂)など著書多数。
めぐみ在宅クリニック院長
小澤竹俊
おざわ・たけとし
昭和38年東京都生まれ。62年東京慈恵会医科大学医学部卒業。平成3年山形大学大学院医学研究科医学専攻博士課程修了。救命救急センター、農村医療に従事した後、6年より横浜甦生病院内科・ホスピス勤務。ホスピス病棟長を経て18年めぐみ在宅クリニックを開院。27年有志と共にエンドオブライフ・ケア協会設立。著書に『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』『もしあと一年で人生が終わるとしたら?』(共にアスコム)など多数。