日本はいま、かつてない内憂外患の時代を迎えていると言っても過言ではない。ロシアのウクライナ侵攻によって、世界情勢は激変している。この戦争に出口はあるか。戦争の最中にも虎視眈々と覇権を狙う中国はどう動くか。それらの危機に対処するために私たちが為すべきことは何か。櫻井よしこ氏と中西輝政氏、二人の憂国の論客が語り合う日本興国への道筋——。
京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)など多数。近刊に『覇権からみた世界史の教訓』(PHP文庫)。
国家基本問題研究所理事長
櫻井よしこ
さくらい・よしこ
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業後、「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局勤務。日本テレビニュースキャスター等を経て、現在はフリージャーナリスト。平成19年「国家基本問題研究所」を設立し、理事長に就任。23年日本再生に向けた精力的な言論活動が評価され、第26回正論大賞受賞。24年インターネット配信の「言論テレビ」創設、若い世代への情報発信に取り組む。著書多数。最新刊に『ハト派の嘘』(高市早苗氏との共著/産経新聞出版)。