多極化が進む世界で、日本がまず守るべきは国益である。国益を忘れて世界に翻弄されてきた近代化日本の悪しき教訓に学べ——世界の多極化は、これまでの国際社会の常識を大きく塗り替えつつある。日本はいつまでもアメリカ依存のままでいいのか。米中など大国の動きに押し潰されることなく、どう国益を守っていくか。いまはまさにその正念場なのである。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(ともに致知出版社)など。近著に『日本人として知っておきたい世界史の教訓』(育鵬社)がある。