柔道男子60㎏級で前人未到のオリンピック3連覇の偉業を成し遂げ、現役引退後は自身がプロデュースする柔道教室「野村道場」を開催する等、国内外にて柔道の普及活動に力を尽くしている野村忠宏氏。その野村氏を目標に努力を重ね、東京2020オリンピック、パリ2024オリンピック柔道男子66㎏級で2連覇を果たした阿部一二三氏(パーク24所属)。世界の舞台で厳しい勝負を勝ち抜いてきたお二人が語り合う、辛苦を乗り越え、人生の勝利を掴む要諦とは――。
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Nextend代表取締役
野村忠宏
のむら・ただひろ
昭和49年奈良県生まれ。祖父が設立した豊徳館で3歳から柔道を始める。平成9年天理大学卒業。11年奈良教育大学大学院卒業後、ミキハウスに入社。柔道男子60kg級でアトランタオリンピック、シドニーオリンピック、アテネオリンピックで柔道史上初、また全競技を通じてアジア人初となるオリンピック3連覇を達成。平成25年に弘前大学大学院で医学博士号を取得。27年に40歳で現役引退後は、自身がプロデュースする柔道教室「野村道場」を開催する等、国内外にて柔道の普及活動を展開。スポーツキャスターやコメンテーターとしても活動する他、鍼灸接骨院とピラティススタジオを併設したコンディショニングラボ「Nom-Lab.(ノムラボ)」を設立し、ウェルネス事業にも取り組む経営者としても活躍している。
パリ2024オリンピック柔道男子66㎏級金メダリスト
阿部一二三
あべ・ひふみ
平成9年兵庫県生まれ。6歳の時に地元の兵庫少年こだま会柔道部に入り柔道を始める。中学2年、3年時に全国中学校柔道大会で優勝。26年の講道館杯、全日本体重別選手権を史上初めて高校2年生(神港学園神港高校)で制し、早くから注目を浴びる。28年日本体育大学に進学。現在はパーク24所属。国内外の数々の大会で実績を残し、東京2020オリンピック、パリ2024オリンピック男子柔道66㎏級で2連覇を達成。