公然とした女性差別が存在した1940年、日本初の女性弁護士の一人としてキャリアをスタート。戦中戦後の激動の時代を生き抜き、女性法曹の道なき道を切り拓いたのが法律家・三淵嘉子である。その波瀾万丈の人生は、テレビドラマのモデルにもなり大きな反響を呼んだ。自身も長年弁護士業に打ち込んできた佐賀千惠美さんの語りから、運命を開く要諦を探る。
弁護士
佐賀千惠美
さが・ちえみ
昭和27年熊本県生まれ。52年司法試験に合格。53年東京大学法学部卒業後、司法修習生。61年弁護士登録。平成13年佐賀千惠美法律事務所を京都で開設。著書に『三淵嘉子の生涯』(内外出版社)『三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち』(日本評論社』)など。