世阿弥から600年、さらに源流を遡れば千数百年もの歴史を刻んできた能楽。シテ方宝生流能楽師として、能楽はもとより、日本の芸術文化の可能性を追求し続ける辰巳満次郎氏に、その挑戦と創造の歩み、能楽に懸ける思いをお話しいただいた。
この記事は約11分でお読みいただけます
能楽師
辰巳満次郎
たつみ・まんじろう
昭和34年兵庫県生まれ。父・辰巳孝に師事し、4歳で初舞台。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。宝生流十八世宗家宝生英雄の内弟子となり、61年独立。平成13年重要無形文化財総合認定、17年度大阪文化祭賞奨励賞受賞。文化庁文化交流使。多数の海外公演や、新作能「マクベス」「六条」等の主演、演出も手掛ける。