国際法を無視する中国、対中強硬姿勢を強める日米欧、そして鍵を握るミャンマー——コロナ禍の世界となって早1年余りが経過し、露呈してきたことがある。それは各国の様々な面での実力差がコロナ対応の明暗をわけているという厳粛な事実だ。日本はこのまま遅れを取ってはいけない。日本を取り巻く国際情勢もまた、深刻な状況にある。とりわけ海警法施行によってひと際高まる中国の脅威に、どう向き合うのか。日本にとって正念場は続く。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)『アメリカ外交の魂』(文春学藝ライブラリー)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)、近編著に『アジアをめぐる大国興亡史』(PHP研究所)他多数。