常に生死が隣り合わせだった戦国時代。一つ判断を誤れば、自分だけでなく家臣やその家族、ひいては国までをも破滅させることになるだけに、戦国武将の生き方や遺した言葉には多くの叡智が詰まっている。中世・戦国時代史研究の第一人者である二木謙一氏は、戦国武将のリーダーシップや組織運営を基に豊島岡女子学園の経営改革に当たり、見事日本屈指の女子進学校へと急成長させた。その成功の要諦とは何か、激動の戦国時代を紐解きながら語っていただく。
國學院大學名誉教授、豊島岡女子学園長
二木謙一
ふたき・けんいち
昭和15年東京生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専門は有職故実・日本中世史。國學院大學教授・文学部長、豊島岡女子学園中学高等学校校長・理事長を歴任。60年『中世武家儀礼の研究』(吉川弘文館)でサントリー学芸賞を受賞。NHK大河ドラマの風俗・時代考証は平成6年の「花の乱」から26年の「軍師官兵衛」まで14作品を担当。