リオ五輪でシンクロ日本代表ヘッドコーチに復帰。デュエット、団体ともに見事銅メダルをもたらした井村雅代さん。その厳しい指導ぶりから〝鬼コーチ〟の異名も取る名伯楽は、前回五輪でメダルなしに終わった日本の選手たちをいかに鍛え上げたのか。その苦心の足跡を振り返っていただきながら、ご自身の体験を通じて築き上げた人育ての極意をお話しいただいた。
シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ
井村雅代
いむら・まさよ
大阪府生まれ。中学時代よりシンクロナイズドスイングを始める。選手時代は日本選手権で2度優勝し、ミュンヘン五輪の公開演技に出場。天理大学卒業後、大阪市内で教諭を務める傍ら、シンクロの指導にも従事。昭和53年日本代表コーチに就任。平成18年より中国、イギリスの指導を経て、26年日本代表ヘッドコーチに復帰。リオ五輪ではデュエット、団体とも銅メダルを獲得。五輪でのメダル獲得数は通算13個となる。著書に『あなたが変わるまで、わたしはあきらめない』(光文社知恵の森文庫)『井村雅代コーチの結果を出す力』(PHP研究所)など。