本州最東端の地・重茂半島(岩手県)で120年の歴史を刻む重茂漁業協同組合。わかめ養殖を中心に活況を呈したこの漁協は、東日本大震災で98%の漁船が流出する壊滅的被害を受けた。しかし、漁師たちの魂は死なず、運命を超克する復興を遂げた。現場で奔走してきた同漁協組合長の山崎義広氏の心にいま去来するものは。
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重茂漁業協同組合代表理事組合長
山崎義広
やまざき・よしひろ
昭和22年岩手県生まれ。岩手県立宮古水産高等学校増殖科を卒業後、重茂漁業協同組合(岩手県宮古市)に入組。副組合長を務めていた平成23年、東日本大震災で被災。30年重茂漁協第15代組合長に就任。(撮影=魚本勝之)