片や将棋界初の七大タイトル全制覇を成し遂げた最強棋士。片や麻雀代打ちで20年間無敗の伝説を持ち雀鬼と恐れられた男。2人はいかにして勝ち続けてきたのか。熾烈な勝負の世界を生き抜いてきた天才、奇才に、各々の摑んだ勝負哲学を語り合っていただいた。
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雀鬼会会長
桜井章一
さくらい・しょういち
昭和18年東京都生まれ。大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビュー。以来、代打ちとして引退するまで20年間無敗、「雀鬼」の異名を取る。引退後は「雀鬼流麻雀道場 牌の音」を開き、麻雀をとおして人間力を鍛えることを目的とする「雀鬼会」を主宰。著書に『負けない技術』(講談社)など多数。最新刊に『桜井章一 勝運をつかむ100の金言』(致知出版社)。
将棋三冠
羽生善治
はぶ・よしはる
昭和45年埼玉県生まれ。6歳で将棋を始める。小学6年生で二上達也九段に師事し、奨励会(プロ棋士養成機関)に入会。中学3年生で四段となり、史上3人目の中学生プロ棋士に。平成8年七大タイトルを独占し、史上初の七冠に。現在、7イトル戦のうち6つで永世称号の資格を保持。通算タイトル獲得数単独1位。著書に『決断力』(角川書店)など多数。