国民教育の師父と謳われた森 信三師。その没後30年の節目に当たる昨年(2022)11月、弊社より発刊され大きな反響を呼んでいるのが『森信三 運命をひらく365の金言』である。森師の謦咳に接し、同書にそれぞれ「まえがき」「推薦の言葉」をお寄せいただいた浅井周英氏と坂田道信氏の心に、いま去来するものは何か。同書を手にした感動や、大切な思い出を語り合っていただく中で、いま、改めて森師の教えから学ぶべきものについて考えてみたい。
「実践人の家」参与
浅井周英
あさい・しゅうえい
昭和11年和歌山県生まれ。35年和歌山大学卒業後、教師となる。50年和歌山市教育委員会に入り、平成4年同教育長、8年より同助役を務める。18年森信三師が創設した「実践人の家」理事長。25年退任。 明治29年9月23日、愛知県生まれ。教育者・哲学者。大正15年京都大学哲学科卒業。昭和13年旧満洲の建国大学教授、28年神戸大学教授。平成4年逝去。「国民教育の師父」と謳われ、その教えはいまなお多くの人々の人生の糧となっている。
ハガキ道伝道者
坂田道信
さかた・みちのぶ
昭和15年広島県生まれ。県立向原高校を卒業し、農業の傍ら大工見習いとなる。46年森信三師と出会い複写ハガキを始める。ハガキによるネットワークを確立し、講演などで全国を飛び回る一方、食への関心を深め、自宅を開放した半断食、坐禅断食の会や料理教室を開催。著書に『ハガキ道に生きる』『この道を行く』(共に致知出版社)などがある。