不登校や暴力など、我が子の問題行動に手を焼き、悩みを抱え込む親は数知れない。そんな現代にあって、「行動の問題なら必ず変容できる」と言い切るプロフェッショナルは、これまでの30年で実に2万数千件の相談に応じてきたという。近年は全財産を寄付して長野県に学校法人を設立し、この春、さやか星小学校を開校。道なき道を踏み分けて、社会に一石を投じる奥田健次理事長の信念に迫る。
学校法人西軽井沢学園創立者、理事長
奥田健次
おくだ・けんじ
昭和47年兵庫県出身。専門行動療法士、臨床心理士。大学院在学時より出張教育相談を開始。平成11年、内山記念賞(日本行動療法学会)を受賞。15年、日本教育実践学会研究奨励賞受賞。20年、第4回日本行動分析学会賞(論文賞)を受賞し、行動科学系の二大学会で初の両賞受賞者となる。24年大学を早期退職し、私財を投じて長野県に学校法人西軽井沢学園を創立。30年4月、サムエル幼稚園を開園。令和6年4月、さやか星小学校を開校。著書に『メリットの法則』(集英社新書)ほか多数。