東京2020パラリンピックの女子マラソンで金メダルに輝いた道下美里さんと、ゴールボール女子で銅メダルを掴み取った浦田理恵さん。両目が不自由になるという人生の試練に直面しながらも、様々な挑戦を続け、世界の舞台で活躍してきたお二人に、人生をひらいていくヒント、自分らしい誠の花を咲かせる生き方について語り合っていただいた。
東京パラリンピック 女子マラソン金メダリスト
道下美里
みちした・みさと
昭和52年生まれ、山口県下関市出身。中学2年生の時に右目を失明。25歳の時、左目に原因不明の難病を発症し、のちに「膠様滴状角膜ジストロフィー」と判明。平成15年盲学校に入学し、在籍中に陸上競技と出合う。最初はダイエット目的で走り始め、20年フルマラソンに挑戦。その後も「あきらめない心」「挑戦する心」をモットーに、数々の大会に出場。28年三井住友海上に入社。29年女子視覚障がいマラソンの世界記録を樹立し、その後2度更新。令和3年東京パラリンピック女子視覚障がいマラソンで金メダルを獲得。
東京パラリンピック ゴールボール女子銅メダリスト
浦田理恵
うらた・りえ
昭和52年熊本県生まれ。20歳を過ぎて「網膜色素変性症」と診断される。視力センターに入所した際、卒業生の小宮正江選手が活躍する姿に憧れゴールボールを始める。平成21年世界を目指すパラアスリートを現役時代だけに限ったサポートではなく、アスリートとしても社会人としても生涯、社会に参画できるよう仕事と競技の両立をはかり活動することを目的とした組織「シーズアスリート」に所属し、総合メディカル㈱の社員となる。24年ゴールボール競技の日本代表副主将としてロンドンパラリンピックに出場し、金メダルを獲得。リオデジャネイロ2016パラリンピック5位、東京2020パラリンピックで銅メダルを獲得。