細胞内のたんぱく質の分解・再利用に関係する「オートファジーの仕組みの解明」により、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏。電子顕微鏡などの分野で世界シェアトップを誇り、「ノーベル賞の影の立役者」とも称される日本電子を牽引してきた栗原権右衛門氏。日本の科学技術力の停滞が叫ばれる中、いかに科学技術立国・日本を甦らせていけばよいのか──。両氏の実践と提言から、その道筋、新たな時代を開く人づくりの要諦を学ぶ。
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東京科学大学総合研究院特任教授・栄誉教授
大隅良典
おおすみ・よしのり
1945年福岡県生まれ。1967年東京大学教養学部基礎科学学科卒業。1974年東京大学農学部農芸化学科研究生理学博士取得、米国ロックフェラー大学研究員。岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所教授、東京工業大学(現・東京科学大学)統合研究院フロンティア研究機構特任教授などを歴任。2014年より東京工業大学栄誉教授、2017年より東京工業大学科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター特任教授。2025年より現職。2016年「オートファジーの仕組みの解明」により、ノーベル生理学・医学賞を受賞。
日本電子相談役
栗原権右衛門
くりはら・ごんえもん
1948年茨城県生まれ。1971年明治大学商学部卒業後、日本電子入社。取締役メディカル営業本部長、常務取締役、専務取締役を経て2007年副社長、2008年社長。2019年6月より会長兼最高経営責任者、2022年6月より会長兼取締役会議長。日本の産業振興に貢献した功労により、2023年秋の叙勲において「旭日中綬章」を受章。2024年より相談役。
2020年1月、日本電子昭島本社にて記念植樹を行う大隅氏と栗原氏