明治という激動期に明治天皇を陰で支え続けられた明治天皇の后・昭憲皇太后。赤十字など数々の福祉事業をとおして苦しむ国民に救援の手を差し伸べられる一方、学問、修養によってご自身の徳を磨こうと努められる一面もお持ちだった。日本赤十字社社長の近衞忠煇氏と、昭憲皇太后の偉業を讃仰顕彰する「継聖会」を起ち上げた西園寺昌美氏に、世界の平和や人々の幸福を希求された昭憲皇太后の寧静致遠の歩みについて語り合っていただいた。
日本赤十字社社長、国際赤十字・赤新月社連盟会長
近衞忠煇
このえ・ただてる
昭和14年東京生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスに留学。39年日本赤十字社入社。平成3年同社副社長、日本赤十字学園理事長。17年社長。21年アジア人発の国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)会長に就任。実兄の細川護熙氏は第79代内閣総理大臣。
五井平和財団会長
西園寺昌美
さいおんじ・まさみ
五井平和財団会長。ワールド・ピース・プレヤー・ソサエティ代表。白光真宏会会長。ユニバーサルな世界平和運動を展開。ミレニアム開発目標女性リーダーサミット「サークル・アワード」、「バーバラ・フィールズ人道平和賞」他受賞。共著の『あなたは世界を変えられる』(河出書房新社)『遺伝子と宇宙子』(致知出版社)等著書50冊以上。