風光明媚な長崎県五島列島で、先祖代々剣の道に携わる武士の家柄に生まれ、幼少期より文武両道の厳しい修行を重ねてきた馬場欽司氏。80歳を迎えるいまもなお、終わりなき自己修養、後進の育成に情熱を傾ける馬場氏に、師の教えを交え、歳を重ねるごとに円熟味を増す〝不老の剣〟の極意、最後まで成長し続ける要訣をお話しいただいた。
古流越後流居合抜刀術宗匠、剣道教士七段
馬場欽司
ばば・きんじ
昭和19年長崎県福江市(現・五島市)生まれ。長崎県立五島高校、国士舘大学体育学部卒。関東、全日本学生優勝大会で2回優勝、全国教職員大会で2回、国体・全日本都道府県対抗で優勝、全国教職員大会にて東京チームの監督を務め優勝するなど実績を残す。海外の剣道指導にも尽力。ブラジル・サンパウロ議会議長賞、ブラジル・サンパウロ議会賞授与。平成27年国士舘大学名誉教授・感謝状受賞。古流越後流居合抜刀術宗匠。剣道教士七段。著書に『剣道藝術論』『続 剣道藝術論』(共に体育とスポーツ出版社)『伝統の技術』(剣道日本社)。