鳥取県智頭町、自然豊かな山陰の里山に〝命の根っこ〟に寄り添うコミュニティが存在する。助産院、デイサービス、診療所、温浴施設、宿泊施設、カフェを展開する「いのちね」。代表を務める岡野眞規代さんは、日本における自然分娩の神様と称される吉村正氏の薫陶を受け、助産師として50年近くにわたりこれまで約4,000人の赤ちゃんのお産に携わってきた。その中で気づいた命の真実、命と向き合う上で大切なこと、幸せに生きる秘訣とは何か。
助産院いのちね代表理事
岡野眞規代
おかの・まきよ
大阪府生まれ。昭和50年大阪市立助産婦学院卒業後、助産師としてのスタートを切る。公立病院に14年間勤務し、民間病院の婦長を経て、自然分娩のパイオニアとして知られる吉村正氏との出逢いを機に、平成11年より愛知県岡崎市にある吉村医院「お産の家」婦長を5年間務める。病院出産と自然出産合わせて約4,000名のお産に立ち会う。28年鳥取県智頭町に移住し、令和2年「いのちね」を開設。著書に『メクルメクいのちの秘密』(地湧社)など。