子育ては十人十色という。一方で自分の子育てに迷い、自信を失う親もいる。普遍の法則は本当にないのだろうか。NHK教育テレビの番組監修や通信教材の開発に携わってきた発達心理学者の内田伸子さん、絵本1万冊・童謡1万曲の教育で三男一女を東京大学理科三類へ進ませ注目を浴びる佐藤亮子さん──昨今の教育界に一石を投じる親交の深いお二人に、子育てのヒントを繙いていただく。
お茶の水女子大学名誉教授
内田伸子
うちだ・のぶこ
昭和21年群馬県生まれ。45年お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。平成2年同大文教育学部教授に着任。専門は発達心理学、言語心理学など。ベネッセ「こどもちゃれんじ」監修やNHK「おかあさんといっしょ」番組開発も務める。23年より現職。令和3年文化功労者。5年瑞宝重光章を受章。著書に『AIに負けない子育て―ことばは子どもの未来を拓く』(ジアース教育新社)他多数。
教育評論家
佐藤亮子
さとう・りょうこ
大分県生まれ。津田塾大学卒業後、大分県内の私立高校で英語教師を務める。結婚後は専業主婦として三男一女を育て、全員を東京大学理科三類に進学させる。その教育が注目を集め、現在は進学塾のアドバイザーを務めながら、子育てや受験をテーマに全国での講演やメディア出演を行う。著書は『子どもの脳がグングン育つ読み聞かせのすごい力』(致知出版社)他多数。