ウイルスやがん遺伝子研究の第一人者として、数々の優れた業績を残し、現在は日本の科学技術のイノベーション創出をサポートする国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)理事長の要職を担う濵口道成氏。洋の東西を問わず、幼少期から様々な古典に親しんできた濵口氏に、困難の連続だった研究者人生を導いてくれたという『老子』の教え、古典を読むことの大切さについて語っていただいた。
国立研究開発法人科学技術振興機構 理事長
濵口道成
はまぐち・みちなり
昭和26年三重県生まれ。55年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。60年ロックフェラー大学分子腫瘍学講座研究員、平成5年名古屋大学医学部付属病態制御研究施設教授、17年名古屋大学大学院医学系研究科長・医学部長を経て、21年名古屋大学総長就任。27年より現職。