松下幸之助と稲盛和夫。共に自ら立ち上げた会社を、一代で世界的な優良企業へと育て上げた名経営者である。2人はなぜ破格の業績を収めることができたのか。そして、いまなお多くの人々に人生の指針を与え続けている所以とは。各々 の〝経営の神様〟に長年仕えてきた上甲晃氏と大田嘉仁氏のお話を通じて、そこに共通するものを探った。
【写真/松下幸之助=時事、稲盛和夫=菅野勝男】
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志ネットワーク「青年塾」代表
上甲 晃
じょうこう・あきら
昭和16年大阪市生まれ。40年京都大学教育学部卒業、松下電器産業(現・パナソニック)入社。56年松下政経塾に出向。理事・塾頭、常務理事・副塾長を歴任。平成8年松下電器産業を退職、志ネットワーク社を設立。翌年青年塾を創設。著書に『志のみ持参』『続・志のみ持参』『志を教える』『人生の合い言葉』『松下幸之助の教訓』(いずれも致知出版社)など。
小林製薬会長
大田嘉仁
おおた・よしひと
昭和29年鹿児島県生まれ。53年立命館大学卒業、京セラ入社。平成2年米国ジョージ・ワシントン大学ビジネススクール修了(MBA取得)。秘書室長、取締役執行役員常務などを経て、22年日本航空会長補佐・専務執行役員を兼務。27年京セラコミュニケーションシステム会長。令和元年MTG会長。7年小林製薬会長。著書に『JALの奇跡』『運命をひらく生き方ノート』(共に致知出版社)など。