先の大戦で国家消滅の危機に瀕していた我が国を、終戦へと導いた鈴木貫太郎。その類い稀なる人間的力量は、いかにして養われたものだろうか。海上自衛隊の要職を歴任してきた真殿知彦氏に、自身が最も尊敬する人物として挙げる鈴木貫太郎の人間力の源についてお話しいただいた。
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海上自衛隊前横須賀地方総監
真殿知彦
まどの・ともひこ
昭和41年千葉県生まれ。平成元年防衛大学校を卒業後、海上自衛官に任官。14年に筑波大学大学院地域研究研究科修士課程を修了。その後、アジア太平洋安全保障研究センター、NATO国防大学の課程修了。海上自衛隊幹部学校長、海上幕僚副長、横須賀地方総監などを歴任。著書に『海軍兵学校長の言葉』『提督の決断』(共に三和書籍)など。