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「病が また一つの世界を ひらいてくれた 桃 咲く」。
詩人の坂村真民さんは、重い病の苦しみを経て、新たな心境に至った歓びをこう綴った。3人の子を抱え30代で突然の余命宣告を受けるも奇跡的に快復し、師に学んだ料理指南を続ける米澤佐枝子さん。14歳から20年も原因不明の不調に悩まされ、日本古来の発酵が持つ力に目覚めた栗生隆子さん。お二人は病をどう受け止め、与えられた生を愉しんでおられるのか。
あなたと健康料理教室 主任講師
米澤佐枝子
よねざわ・さえこ
昭和17年静岡県生まれ。相模女子大学食物科で栄養学を専攻、卒業後は和洋中料理のコック修業。夫の赴任に伴いブラジル在住時に子宮がんで余命1年の宣告を受ける。58年自然療法の大家・東城百合子氏が立ち上げた「あなたと健康社」に入社、師事しながらがんを克服し、健康料理教室の講師を任される。近著に『病気になっても病人にならない生き方』(致知出版社)。
発酵生活研究家
栗生隆子
くりゅう・たかこ
昭和47年岐阜県生まれ。14歳の時から20年以上、原因不明の体調不良に悩まされるも、平成16年に冷え取り健康法に、17年に発酵食品に出逢い、病を完治。以来、発酵を取り入れた生活の研究や執筆、講演活動に精力的に取り組む。著書に『発酵生活で新しい私に生まれ変わる』(ヒカルランド)『不調知らずのからだになるここからはじめる発酵食』(家の光協会)など多数。