「選挙の年」と言われる今年、世界各国で選挙が行われ、予想外の結果が相次いでいる。総じて、現政権を担う保守系の与党が大敗を喫し、左派系の野党が台頭しているという構図だ。この時流の中で、岸田首相は大きな決断をして、9月末に実施される日本の自民党総裁選への不出馬を決め、年内にも予想される衆院解散・総選挙も視野に入ってきた。さらには世界の運命を決めると言っても過言ではない11月のアメリカ大統領選はどういう展開になるのだろうか。この激動の中で私たち日本人が決して忘れてはならない原点は何かを説き明かす。
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京都大学名誉教授
中西輝政
なかにし・てるまさ
昭和22年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、米国スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24年退官。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。著書に『国民の覚悟』『賢国への道』(共に致知出版社)『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)『帝国としての中国』(東洋経済新報社)など多数。近刊に『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』(ウェッジ)。