『致知』をテキストに1か月1回、全社員で共に学び合う社内木鶏会の実践によって、会社が大きく変わった事例は多い。その社内木鶏会にヒントを得て、学校の中で学内木鶏会を実施し、確かな成果を上げている人がいる。尾道高等学校野球部監督の北須賀俊彰氏と関西学院大学体育会サッカー部監督の成山一郎氏である。お二人はなぜ学内木鶏会を始めたのか。そしてその結果、学生たちはどう変わったのか。その実践録をここに語っていただいた。それはそのまま腹中に書を持つことの大事さを実証して余りある。
尾道高等学校硬式野球部監督
北須賀俊彰
きたすが・としあき
昭和44年広島県生まれ。広島商業高校時代に春夏連続で甲子園に出場。大阪体育大学卒業後、大昭和製紙北海道野球部に所属。平成7年柳ケ浦高等学校の野球部コーチに就任。15年尾道高等学校の野球部監督に就任し、現在に至る。
関西学院大学体育会サッカー部監督
成山一郎
なりやま・いちろう
昭和52年岩手県生まれ。平成13年関西学院大学卒業。19年同大学のサッカー部コーチ、22年監督に就任する。27年関西学院大学として初となる、総理大臣杯、全日本大学サッカー選手権、関西学生サッカーリーグ、関西選手権の4タイトルで優勝に導く。