「命そのものが豊かで奥深い」。そう語るのが、夜間中学で30年以上教鞭を執ってきた松崎運之助先生である。戦後の動乱期を母子4人で貧しくも心豊かに育った松崎先生に、ご自身の歩みを振り返っていただきながら、その中で見つけられた〝命の輝き〟についてお話しいただいた。
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元夜間中学教諭、「路地裏」主幹
松崎運之助
まつざき・みちのすけ
昭和20年旧満州国生まれ。中学卒業後、造船所に就職。働きながら長崎市立高校(定時制)、明治大学第二文学部を卒業。48年夜間中学の教諭になり、平成18年定年退職。「路地裏」活動は3年から開始し、2020年設立30周年の節目を迎えた。山田洋次監督の映画『学校』のモデルであり製作協力者。著書に『学校』(晩聲社)『路地のあかり』(東京シューレ出版)『こころの散歩道』(高文研)など多数。