日本の高齢化が進むにつれ、介護に携わる人も急速に増えている。しかし、1人で3人もの介護に当たりつつ、社会的にも多岐にわたって活躍する人は稀だろう。究極の利他行ともいえるトリプル介護に携わってきた脇谷みどりさんに、その険しい道を経て見えてきたものについて伺った。
作家
脇谷みどり
わきたに・みどり
昭和28年大分県生まれ。障がいのある娘の誕生をきっかけに介護に奔走しながら、執筆活動を展開。平成8年には郷里の母が鬱病を発症。5,000通ものハガキを送り続け、その間に母の病気は完治。その後も娘と高齢になった両親のトリプル介護を余儀なくされながら、エッセーの連載やラジオパーソナリティを続け、多くの人に希望を送り続けている。著書に『希望のスイッチは、くすっ』『晴れときどき認知症』(ともに鳳書院)など。