日本の国技であり、いつの時代も観衆を沸かせる大相撲。その中にあって並外れた苦労を重ねてきたのが、土俵の鬼と畏れられた横綱・初代若乃花に師事し、〝角界いい人ナンバーワン〟と慕われる常盤山太一親方。その常盤山部屋のおかみとして、夫や弟子たちを陰日向なく支えるモリムラルミコさんだ。相撲部屋運営を通じて苦楽を味わいつつ、自らを鍛え抜いたお二人の体験的人生論。
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第十七代常盤山部屋師匠
常盤山太一
ときわやま・たいち
昭和36年神奈川県生まれ。51年第45代横綱・初代若乃花が創設した二子山部屋に入門、三月場所で初土俵を踏む。四股名は隆三杉。56年一月場所で新十両、七月場所で初入幕を果たす。幕内在位71場所、優勝は十両、序二段で各1回。最高位は小結。平成7年現役引退。28年千賀ノ浦部屋師匠。令和3年より常盤山部屋師匠。8年3月で停年、湊川部屋付き参与となる。
第十七代常盤山部屋おかみ
モリムラルミコ
もりむら・るみこ
福岡県生まれ。梅光女学院大学短期大学部日本文学科卒業。FM局アナウンサーを経て昭和63年オーハシヨースケ氏と共に芸術劇団「TAICHI-KIKAKU」を主宰。劇作・演出・パフォーマーとして世界24か国50都市で海外公演を行う。平成28年より相撲部屋おかみに専念、裏方として夫を支え、力士の育成に尽力する。近著に『千年おかみの哲学』(致知出版社)がある。
「皆を幸せにするために、必死で取り組んできたら、宝石のような幸せの中に辿り着くことができました」